1. はじめに
「うちの子、運動神経が悪いのかも…」「どうしたらもっと体を動かすのが上手になるの?」「親が運動神経悪かったから子どもに遺伝したのかな」等、そのようなお悩みをもつ保護者からの声を多く聞きます。
ですが、「運動神経」は生まれつきの才能だけで決まるものではありません。
むしろ、日常の体験や環境によって大きく伸ばすことができます✨
では、具体的にどのような関わりや遊びが、運動神経を高めることにつながるのでしょうか。
ここでは、運動神経の正しい理解と、家庭でできる運動神経アップの為にできることをご紹介します😊
2.「運動神経」とは何か?
まず知っておきたいのは、「運動神経」という言葉の本来の意味です。
一般的には「運動が得意」「センスがある」「体の動きがスムーズ」といった印象がありますが、実際にはもっと深い仕組みがあります。
人間の体は、脳から「動け!」という信号を出し、それが神経を通って筋肉に伝わり、体を動かしています。
つまり、脳と体の連携の良さが「運動神経の良さ」と言えます。
脳が状況を判断し、必要な動きを選び、素早く正確に筋肉へ指令を出せるほど、動きはスムーズになります。
この連携を育てるために必要なことが、「さまざまな動きを経験すること」。特定の運動だけでなく、多様な体験を積むことで、脳が多くのパターンを学び、神経回路が発達していきます。
例えば、縄跳び。第一ステップとして縄を回すことから始めますが、脳から指先まで神経回路がまだ発達していない子どもは、縄を回すことが苦手です。
縄跳びは手首を使って回すため、子どもにとってはとても複雑な動きです。
なので、縄を回す練習は、脳から近い肩から大きく動かすこと、それができたら肘を曲げて縄を回すことを段階指導し、徐々に手首が使えるように練習していくと、縄を回すことが上手になり、だんだん跳べるようになってきます✌️

3. 運動神経は「遺伝」と「環境」の両方が関係する
「運動神経は遺伝する」と言いますが、注目する点はそこではありません!
3-1.遺伝の影響(生まれ持った要素)
筋肉の質や骨格、体格、反射神経などの身体的特徴は、ある程度遺伝します。
例えば
・筋肉に「速筋」が多い → 瞬発力に優れる
・骨格がしなやか → 柔軟性が高い
・身体のバランス感覚や神経伝達速度も部分的に遺伝
こうした「運動に有利な素質」は、親から子に受け継がれることがあります。
ただし、「素質」はあくまでスタート地点であり、才能を活かせるかは、次に紹介する環境が大きく関わります。
3-2.環境の影響(育ち・経験)
子どもがどれだけ体を動かす経験をしたか
・多様な動き(走る・跳ぶ・投げる・バランスを取る)を体験しているか
・音や音楽に合わせて体を動かしているか
・いろいろな遊びや運動を楽しみながら体を動かせているか
これらが運動神経の発達に強く影響します。
繰り返しの練習や遊びの中で、脳が「体の動かし方」を覚えていきます。
多様な体の使い方をすることで神経がつながり、大人になっても「体をうまく使える」基礎ができるということです。
逆に言うと…
・幼少期にほとんど体を動かさない
・同じ動きばかり(例:走るだけ、ゲームばかり)
だと、神経のつながりが少なくなり、運動の苦手感につながることがあります。
神経系は「経験で伸びる」ので、いろんな遊びをすればどんどん伸びます!
3-3.神経系のゴールデンエイジ期に注目
特に、3歳〜8歳の幼少期は「神経系のゴールデンエイジ」と呼ばれ、神経系が一気に発達する最重要時期です。後の運動能力の土台になります。
3〜8歳:「ゴールデンエイジ前期」
9〜12歳:「ゴールデンエイジ本番」
例えば、
・走る、跳ぶ、投げる、捕る
・よじ登る、くぐる、転がる、バランスをとる
・リズムに合わせて体を動かす
・反射的に反応する、素早く方向を変える
これらの動きを「遊び」の中で体験することが最も効果的で、鬼ごっこは、走る・止まる・方向転換などが自然に身につく、最良のトレーニングです!
3-4.遺伝と環境の割合(研究より)
研究では、運動能力はおおよそ「遺伝50%・環境50%」と言われています。
つまり、
・遺伝的に素質があっても、経験がなければ発揮できない
・素質が平均でも、たくさんの運動経験で大きく伸ばせる
運動神経は「生まれたあとに発達していく」もので、おおよそ12歳頃(小学校高学年)までに基礎がほぼ完成します。
運動神経が「決まる」というよりも、3〜12歳の間に、どんな動きをどれだけ経験したかで、運動神経の「配線」が作られるイメージです。
4. 家庭でできる「運動神経アップ」の工夫
4-1. 多様な動きを取り入れる
ここまでにもお伝えしていますが、まずは「さまざまな動きを経験させること」が大切です。
家の中でも、外でも、次のような遊びを意識して取り入れましょう。
・公園で遊具あそび(登る・ぶら下がる・くぐる)
・ボールあそび(転がす・投げる・蹴る・キャッチする)
・鬼ごっこ・かくれんぼ(走る・止まる・方向転換)
・音楽に合わせてダンス(リズム感・バランス
・トランポリン(体幹・跳躍・バランス感覚)
遊びの中で自然に体を使うことが、脳と体の神経回路を活発にします。
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4-2.「成功体験」を積ませる
運動が苦手な子どもにとっては、「できた!」という喜びがやる気の原動力です。
難しいことに挑戦させる前に、小さな成功を積み重ねていきましょう。
例えば、縄跳びが苦手な子どもに、「練習しなさい」と言っても、子どもが「やりたい」と思っていなければ、親にとっても子どもにとっても、苦痛な時間になってしまうことになります。
縄が回せないなら、まずは縄を回す練習。ジャンプが苦手なら、ジャンプだけの練習等、ひとつずつできるようにさせ、できたことを褒め、子どもが「やりたい」と感じた時に挑戦するとコツを掴め、できるようになることがあります。
4-3.外遊びの時間を確保する
現代の子どもは、体を思い切り動かす機会が減っています。
神経の発達には「実際の体験」が不可欠です。
週末はなるべく外に出て、公園や広場で体を動かす時間をつくりましょう。
自然の中での遊び(木登り、石跳び、坂道を走る)も、バランス感覚や判断力を鍛える絶好のチャンスです。
もちろん、室内でできる遊びもありますが、外の広い場所で体を動かすことは、子どもの心にとっても、安全面確保にとっても効果的です。
4-4.バランス感覚を鍛える
バランス感覚は、すべての運動の基礎です。
・片足立ちで10秒キープ
・平均台や縁石の上を歩く
・クッションやマットの上でバランス遊び
・転がる・回る・逆さになる動き(マット遊び、でんぐり返し)
こうした動きは、体幹を安定させ、神経と筋肉の連携を高めます。
4-5.「見る力」「タイミングを合わせる力」を育てる
運動神経は、単に筋力やスピードだけでなく、「空間認識」や「タイミング感覚」とも深く関係しています。
・ボールの動きを目で追う
・音に合わせて動く
・相手の動きを見て判断する
こうした経験は、サッカーや野球、バスケットボールなど、協調性の高いスポーツでも役立ちます。
「キャッチボール」や「リズムあそび」は、神経系を刺激するのに最適です。
5. まとめ
「多様な体験」と「楽しい気持ち」がカギ
運動神経を高めるには、脳と体をつなぐ神経回路をたくさん使うことが大切です。
大人が、子どもにたくさんの「動くチャンス」を与えてあげることが、子どもの未来の力を育てる第一歩です。
子どもが安心してチャレンジできる環境をつくるのは、大人の役目。
「危ないからやめなさい」よりも、「どうしたらできるか考えてみよう」と促す言葉かけが大切です。
また、子どもは「楽しい」と感じることで、脳が活発に働きます。
上手にできたときはたくさん褒め、失敗しても「挑戦したこと」を評価しましょう。

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ゆったん





